レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

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オーストラリアのジャズ・ベーシストで、首都キャンベラを拠点に活躍するジャレド・プレーンが、
エレキベースを使ってウォーキングベースの弾き方を教えてくれています。
YouTubeにはジャレド・プレーンのベース講座の動画が20本以上あるのですが、
ここでは基本中の基本「Autumn Leaves 枯葉」とちょっと難しい「Stella By Starlight 星影のステラ」を。

Walking Jazz Standards #1: "Autumn Leaves" - Bass Guitar Lesson


Walking Jazz Standards #3: "Stella By Starlight" - Bass Guitar Lesson


2曲とも、各コードの分解音を教えてくれたうえで、模範演奏をするというパターンです。
「Stella By Starlight」では、ウォーキングベース・ラインの作り方も少し入っています。
コードとコードのつなぎ方(半音で移動、ルート音からルート音へ)、
コードの最初の音(3度や5度の音からも始めてみる)、
ベースラインの輪郭の構築法など。

なお、ジャレド・プレーンがホームページでウォーキングベース・ラインのベース譜を提供してくれています。
無料のベース譜はコチラでどうぞ。
曲はAll The Things You Are、Beautiful Love、Giant Stepsといったスタンダードの他、ジャズブルースのベース譜もあります。


■本でウォーキング・ベースを勉強するなら
*CD付でないのが残念ですが、エレキ・ベース&アップライト・ベース併用です。
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*アップライトベース用ですが、ウォーキングラインの作り方が詳しく書かれています。
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『はじめてのジャズ・ベース』(池田達也著・リットーミュージック)は、
きわめてオーソドックスなタイトルで、
ごくごく普通の4ビートのジャズ・ベースの教則本のように思えます。

ところが、どっこい、中身はなんともユニークというか、
強引というか、なかなか変わっています。
(基本的には4ビートのウォーキングベースラインの勉強なのですが)

1曲目はごく普通に初歩的なFのブルースのウォーキングラインの勉強。
しかし、2曲目を付属のCDで聴いたらビックリ。
これが完全にブルースロックの3連スローブルースのノリ、
最後はシャッフルでまとめられ、全然ジャズベースではないのです。
昔ロックバンドに参加したときに、
ジミ・ヘンドリックスの「レッド・ハウス」を演奏したことがありますが、
あんな感じのスローブルースなのです。
それはそれでカッコいいし、好きなのですが、
ジャズベースの教本に入れてはいけないでしょう! という感想を覚えました。
本のこのコーナーには〝ジャジーなベース・ラインを作る〟と書いてありますが、
全然ジャジーには聴こえません!

Fブルースロック


本編に入ってからの初級編中級編の曲は、
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」や「枯葉」、「オレオ」
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「ワルツ・フォー・デビー」など、
4ビートのウォーキングベースやバラードやワルツの
オーソドックスなスタンダード・ジャズの勉強なのでひと安心。

マイ・ファニー・ヴァレンタイン


しかし、『はじめてのジャズ・ベース』のもう1つの面白いところは、
後半の上級編が突然16ビートの練習になってしまうこと。
「ソー・ホワット」のクラブジャズ版に「カンタロープ・アイランド」「スペイン」「チキン」。
中級編までで4ビートのベースラインの基本を抑えたので、
最後の上級編でウォーキングベースの難しいテクニックを加えた練習にでもなるかと思いきや、
唐突にリズムを変えてしまうという不思議な構成なのです。

チキン

もっとも、この模範演奏がなかなかカッコいいので、
自分もちょっとマネしたくなってしまいました……
16ビートのフュージョン系のジャズに興味がある人にもおすすめの教則本です。
本来は別の本に入るべき内容だとは思いますが……
ベースを除いたカラオケCDも付いています。

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■収録曲
イントロダクション
・Fブルース(1)
・Fブルース(2)
初級編
・ナウズ・ザ・タイム
・フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
・フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(ボサノヴァ)
・枯葉
中級編
・オレオ
・オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
・マイ・ファニー・ヴァレンタイン<ウッドベース>
・ワルツ・フォー・デビー
上級編
・ミスターP.C.
・ソー・ホワット(4ビート)<ウッドベース>
・ソー・ホワット(クラブジャズ版)
・カンタロープ・アイランド
・スペイン
・チキン<ウッドベース>
*<ウッドベース>と記してある曲以外はエレキベースによる演奏です。

ウォーキングベースのパターンを覚えてハメ込む①の続きです。

前回まとめた①から⑧までのベースラインのパターンをハメ込んで
12小節のブルースのウォーキングラインを作ってみます。

この「ウォーキング・ジャズ・ラインforベース」(エー・ティ・エヌ)のパターンを利用しながら、
ウォーキングラインを次のコードの音につなげる6つの方法も使えば、
さらにスムーズにウォーキングベースが作れるのですが、
ここではパターンをそのまま使うことにします。


■①から⑧までのパターンをほどよく使って
B♭のブルースを4小節ずつ作っていきます。


■最初の4小節の譜面
B♭ブルース01
(クリックで拡大)

音声ファイル→聴く

☆1小節目は⑦のパターン
1→♭7→6→5
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。

☆2小節目は①のパターン
1→3→5→3
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではE♭がD#と表記されてしまっています。
D#=E♭です。

☆3小節目は③のパターン
1→2→♭3→3
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。

☆4小節目は⑦のパターン
1(8)→♭7→6→5
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。


■中間の4小節の譜面
B♭ブルース02
(クリックで拡大)

音声ファイル→聴く

☆5小節目は⑤のパターン
1→2→3→5
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではE♭がD#と表記されてしまっています。
D#=E♭です。

☆6小節目は①のパターン
1→3(dimの場合は♭3)→5(dimの場合は♭5)→3(dimの場合は♭3)

☆7小節目は②のパターン
1(8)→6→5→3

☆8小節目は⑧のパターン
1(8)→♭7→5→♭5
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではD♭がC#と表記されてしまっています。
C#=D♭です。


■最後の4小節の譜面
B♭ブルース03
(クリックで拡大)

音声ファイル→聴く

☆9小節目は⑤のパターン
1→2→3(マイナーコードの場合は♭3)→5
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではE♭がD#と表記されてしまっています。
D#=E♭です。

☆10小節目は⑥のパターン
1(8)→3→6→5

☆11小節目は④のパターン
1→3→4→#4

☆12小節目は③のパターン
1(8)→2→#2→3


■まとめて12小節
B♭ブルース1コーラス
(クリックで拡大)

B♭のブルースの音声ファイル(1コーラス)→聴く

なお、「ウォーキング・ジャズ・ラインforベース」には、
以下のように20曲、
ジャズスタンダードのコード進行に沿ったベースラインが載っています。
お手本のCDで演奏も聴けます。

・Take The 'A' Train
・So What
・Autumn Leaves
・All Blues
・Someday My Prince Will Come
・Just The Way You Look Tonight
・Night and Day
・All of Me
・Satin Doll
・How High The Moon
・Out Of Nowhere
・Days Of Wine And Roses
・All The Things You Are
・Donna Lee
・There'll Never Be Another You
・What Is This Thing Called Love
・Stella by Starlight
・A Night in Tunisia
・Cherokee
・Giant Steps

サテンドール



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「ウォーキング・ジャズ・ラインforベース」(エー・ティー・エヌ)は、
著者が考えたベースラインのパターンを組み合わせると、
1曲のウォーキングベースが完成してしまうという便利な教則本です。

コードの構成音やスケールノート、経過音を使って、
あらかじめいくつかパターンが作ってあるのですが、
それをコードに合わせてハメ込んでいくという手法です。

コピー&ペーストのような感覚でできてしまいます!

本では、ブルースやリズムチェンジ(循環モノ)やスタンダードナンバーを使いながら、
少しずつこの練習を発展させていきます。

ジャズブルース


たとえば、ブルースを作る場合、
1小節のベースラインのパターンが8つ提供されています。
ルート音(1)はオクターブ上の音(8)も使えるので、
合計16ものパターンになります。

①1(8)→3→5→3
②1→6→5→3
③1→2→#2(♭3)→3
④1→3→4→#4
⑤1→2→3→5
⑥1→3→6→5
⑦1→♭7→6→5
⑧1→♭7→5→♭5
(数字はルート音からの度数を示しています)


このやり方を使って、B♭のブルースのウォーキング・ベースを作ってみます。

■B♭のブルースのコード進行。
B♭bluesコード進行
(クリックで拡大)

■B♭7の8つのベースラインのパターン。
(オクターブを含めると16パターン)

①1(8)→3→5→3
B♭7①
(クリックで拡大)


②1→6→5→3
B♭7②
(クリックで拡大)


③1→2→#2(♭3)→3
B♭7③
(クリックで拡大)


④1→3→4→#4

B♭7④
(クリックで拡大)


⑤1→2→3→5
B♭7⑤
(クリックで拡大)


⑥1→3→6→5
B♭7⑥
(クリックで拡大)


⑦1→♭7→6→5
B♭7⑦
(クリックで拡大)
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。

⑧1→♭7→5→♭5
B♭7⑧
(クリックで拡大)
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。

*他のコード(Fm7、Edim、G7、Cm7)のパターンは、
B♭7のパターンを移調して作ります。
ただし、Fm7とCm7は3が半音下がります(♭3)。
Edimのコード構成音は(1=E ♭3=G ♭5=B♭ ♭♭7=6=D♭)になります。


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ウォーキングベースのパターンを覚えてハメ込む②に続く。

簡単すぎるウォーキングベースの作り方とは?では、
次のコードにつなげる方法として
一番近いコードの構成音を使うというシンプルな方法を紹介しました。

しかし、それだけではウォーキングベースライン作りに限界があるので、
今回は6つのアプローチ法を紹介します。
もちろん、自分が考えたのではありません。
The Art of Walking Bass: A Method for Acoustic or Electric Bass
というウォーキングベースの教本に載っていたのです。

■その6つの方法とは、
1、下から全音でつなげる
2、上から全音でつなげる
3、下から半音でつなげる
4、上から半音でつなげる
5、下から上に完全4度でつなげる
6、上から下に完全5度でつなげる
(この方法はアドリブソロにも応用できます)

■「枯葉」の出だしのコード進行を使って解説します。

Cm7   |F7    |B♭△7    |

Cm7の次のF7の最初の音は、ルートのFを使うことにします。


1、下から全音でつなげる
Cm7からF7のFに、
下から全音でつなげるにはE♭を使うことになります。

この条件でベースラインを作ってみます。
ウォーキングベース01
(クリックで拡大)

演奏してみると→聴く


2、上から全音でつなげる
Cm7からF7のFに、
上から全音でつなげるにはGを使うことになります。

この条件でベースラインを作ってみます。
ウォーキングベース02
(クリックで拡大)

演奏してみると→聴く


3、下から半音でつなげる
Cm7からF7のFに、
下から半音でつなげるにはEを使うことになります。

この条件でベースラインを作ってみます。
ウォーキングベース03
(クリックで拡大)

演奏してみると→聴く


4、上から半音でつなげる
Cm7からF7のFに、
上から半音でつなげるにはG♭を使うことになります。

この条件でベースラインを作ってみます。
ウォーキングベース04
(クリックで拡大)

演奏してみると→聴く


5、下から上に完全4度でつなげる
Cm7からF7のFに、
下から上に完全四度でつなげるには
そのFより低いCを使うことになります。

この条件でベースラインを作ってみます。
ウォーキングベース05
(クリックで拡大)

演奏してみると→聴く

完全4度でつなげるということは、
Cm7のCから完全4度上のFになります。
(記事下にあるコード進行の流れを参考にしてください)

完全×度とかいうと、難しくなってしまうのですが、
タブ譜を見てフレットボード上の位置関係を確認すれば
やさしく覚えられると思います。


6、上から下に完全5度でつなげる
Cm7からF7のFに、
上から下に完全5度でつなげるには
そのFより高いCを使うことになります。

この条件でベースラインを作ってみます。
ウォーキングベース06
(クリックで拡大)

演奏してみると→聴く

完全5度でつなげるということは、
後ろのF7のFから完全5度上のCになります。
(記事下にあるコード進行の流れを参考にしてください)

ちょっとややこしいですが、
タブ譜を見てフレットボード上の位置関係を確認して覚えるほうが
手っ取り早いと思います。


*完全4度上行=完全5度下行する進行です。
12音で元の音に戻ります
(Circle of fourths or Circle of fifths=4度圏or5度圏 )。

C→F→B♭→E♭→A♭→D♭(C♯)→G♭(F♯)→C♭(B)→E→A→D→G→C

YouTubeにCircle of fifthsの図がありました




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