レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

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マルコ・パナシア(Marco Panascia)はニューヨーク在住のイタリア人ジャズ・ベーシストで、知る人ぞ知る的な存在の実力派ミュージシャン。
日本人ジャズ・ミュージシャンとも共演、来日もしています。
なかなかハイテクニックの持ち主ですが、この動画では、
エレキベースで気楽にジャムセッションを楽しんでいます。
仲良く演奏しているお相手のギターのおばあちゃんは、なんとキャロル・ケイ!
女性ベーシストの草分けで、1960年代から70年代にかけてスタジオミュージシャンとして数々のレコーディングに参加した伝説の人です。

Marco Panascia Carol Kaye: F Blues NAMM 2005


マルコ・パナシアは自分のホームページMarcoPanascia.comを持っていますが、
そこにチャールズ・ミンガスとオスカー・ぺティフォードのベースのコピー譜がmp3ファイル付で載せてあるで、興味のある方はどうぞTranscriptionsへ。
このホームページには著名人の名言集コーナーもあるのですが、
マイルス・デイビスの言葉がカッコいいのでご紹介しておきます。
"Do not fear mistakes. There are none."(ミスを恐れるな。ミスなんてものはないんだ)。
なお、ホームページによると、Panasciaの発音は正確にはパナシーアだということです。

Marco Panascia solo jazz bass Blues in F Charlie Parker


こちらはマルコ・パナシアがウッドベースを一人で本格的に弾いている動画。
Fのブルースのウォーキング・ベースラインを3コーラス、アドリブソロを5コーラス、最後にテーマ(チャーリー・パーカー作の「ビリーズ・バウンス Billie's Bounce」)を弾いています。

★マルコ・パナシアの参加アルバム
デイリー・リビング~ライヴ・アット・ザ・ブルーノートデイリー・リビング~ライヴ・アット・ザ・ブルーノート
エルダー・ジャンギロフ

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白崎彩子 マルコ・パナシア ルイス・ナッシュ

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ところで、冒頭の動画でマルコ・パナシアと共演しているキャロル・ケイですが、
1番有名なところでは、ザ・ビーチボーイズのレコーディングでベースを務めています。
ジャズ関係ではクインシー・ジョーンズのアルバムに参加、珍しいところではなんとジョー・パスとも共演しています。

ジョー・パスと共に演奏するキャロル・ケイ
ジョー・パスとキャロル・ケイの共演写真


★キャロル・ケイがベースで参加しているジョー・パスのアルバム
ベター・デイズベター・デイズ
ジョー・パス

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モンク・モンゴメリーはあまり知られていないジャズ・ベーシストかもしれません。
ウェス・モンゴメリーのお兄さん、というと、ああそうか、という程度の知名度でしょう。
しかし、実はジャズベース史上特筆すべき功績を残したジャズベーシストなのです。
なにしろ、1950年代の初めに、ジャズで最初にエレキベースを使い始めたパイオニア。
ウッドベースしか弾いたことのなかったモンク・モンゴメリーは、
初めはフェンダーのエレキベースをどう弾いたらいいかよくわからず、
弟のウェスの奏法を真似して、親指の腹で弾いてウッドベースライクな音を出そうとしたとか。
次の動画を見ると、モンク・モンゴメリーが確かに親指でピッキングしていることがわかります。

Wes Montgomery - Windy - Tv Show


モンク・モンゴメリーは弟のウェスとバディ(ピアノとバイブ)と一緒に、
モンゴメリー・ブラザースとして演奏活動をしていた時期がありました。
次に紹介するのは、1957年録音のモンゴメリー・ブラザースの「ビリーズ・バウンス」の名演、
モンク・モンゴメリーのエレキ・ベースによる快調な4ビートのジャズ・ブルースの演奏が聴けます。
(トランペットは若き日のフレディ・ハバードです。まだ10代!)

The Montgomery Brothers And Five Others 1957 ~ Billie's Bounce



*モンク・モンゴメリーのエレキベースが聴けるアルバム
(CD2の4曲目が上でご紹介した「ビリーズ・バウンス」です)
Way Out WesWay Out Wes
Wes Montgomery

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日野"JINO"賢二さんは、マーカス・ミラーの系列に入る
パワフルでバカテクのフュージョン系ベーシストだと思いますが、
珍しく4ビートジャズを演奏している動画がこれです。
曲はジャズ・スタンダードの「バイ・バイ・ブラックバード」。
4ビートジャズは本職ではないはずですが、いざやるとなると、
鍛え方が違うというか、余裕でこなしています。
ウッドベースライクなサウンドを意識して、右手はかなりネック寄りでピッキングしています。

Kenji'JINO' Hino on VB-99 GK3B JINOJAM performing Bye Bye Blackbird


実を言うと、もうかれこれ40年ほど前の学生時代の話になるのですが、
当ブログ管理人は、日野"JINO"賢二さんのおじいさん、
つまり日野皓正氏のお父さんの日野敏氏のバンドのベーシストを務めたことがあります。
元タップダンサーでもあった日野敏氏は、
当時トランペッターでキャバレーバンドのバンマスでした。
当ブログ管理人がお世話になったのは、記憶があいまいなのですが
板橋かどこかの駅前の地下1階にあったキャバレーだったような……
日野敏氏がキャバレーのバンド控え室で、
カセットプレーヤーでいつも最新のジャズを聴いていたことと、
帰りの駅のホームで軽やかにタップダンスを披露してくれたことを昨日のことのように覚えています。


JINO JAMJINO JAM
日野“JINO"賢二

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ワンダーランドワンダーランド
日野賢二

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ジャコ・パストリアスのエレベによるウォーキングベースのプレイの動画は、
エレキベースで4ビートジャズを奏するプロの第1回、
ジャコ・パストリアスの自由闊達な4ビートジャズですでに紹介しました。
ところが、そのYouTubeの動画がいつのまにか
「埋め込みがリクエストにより無効になっています」となっていて、
見れることは見れるのですが、今一つスッキリしないので、
同じ日の別の演奏の動画を載せることにしました。
ご存じハービー・ハンコック作曲の名曲「ドルフィン・ダンス」、
こちらの映像のほうがずっと鮮明でもあります。

Jaco Pastorius - Dolphin Dance(HD)


1985年にベルギーのテレビで放映された映像とのこと。
ジャコ・パストリアスはラリっているのか、ふらふらなのですが、
さすが超のつく天才、時々奔放に小技をハサみながら、
ノリのいいウォーキングベースラインを刻んでいます。
4ビートのウォーキングベースの際に
右手をどんな位置に置いてピッキングするのか注目して見たのですが、
ほぼフロントピックアップの上のようです。
トレードマークのフレットレスではなく、フレッテッドベースを弾いていますが、
出てくる音はやはりジャコ・パストリアスの音そのもの。
どんな楽器を使おうと、その人間固有の音というのはあまり変わらないのですね。

*前回も紹介したジャコ・パストリアスが4ビートを奏しているアルバム
STANDARDS ZONESTANDARDS ZONE
ジャコ・パストリア ブライアン・メルビン ジャコ・パストリアス

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Jaco Pastorius - p
Jean 'Toots' Thielemans - harm


こちらはジャコ・パストリアスがピアノを弾いて、
敬愛するハーモニカのトゥーツ・シールマンスをサポート?している珍しい映像。
上の動画と同じく1985年のベルギーでの演奏ですが、
ベースを弾くよりもはるかに楽しそうなジャコ・パストリアスが印象的です。

*余談ですが、すでに御年90歳を超えているトゥーツ・シールマンス、
最近では日本の女性ジャズボーカリスト斉田佳子さんのアルバムに1曲参加しています。
(4曲目のAll The Way)
BLUESETTEBLUESETTE
斉田佳子 Kenny Werner Toots Thielemans Daniel Foose John Riley David Schroeder Oscar Castro-Neves

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リチャード・ボナといえば、
〝神に選ばれしベーシスト〟と呼ぶにふさわしい天才ベーシスト。
カメルーン出身のフュージョン系ベーシストですが、
4ビート・ジャズのウォーキングベースを弾くと、
ジャコ・パストリアス、マーカス・ミラーなどど同様、
生まれつきどんなリズムでも吸収できてしまうのか、
これまた抜群にうまいです。

Chris Minh Doky & Richard Bona. 2011.


こちらはリチャード・ボナとクリス・ミン・ドーキーが
2ベースで楽しそうにジャムセッションをしている動画。
リチャード・ボナは5弦のエレキベース、クリス・ミン・ドーキーはウッドベースです。
1曲目はジャズブルース、2曲目はスタンダードの「There Is No Greater Love ゼア・イズ・ノー・グレーター・ラブ」。
交互にウォーキングベースでサポートしながら、ソロをとり合います。
リチャード・ボナのソロはまるでギターのようですが、
ジャコ・パストリアスのベースに感銘を受けるまでは、
ベースになど興味がなく、
もっぱらギターを弾いていたそうですから納得です。
それにしても、リチャード・ボナの笑顔が素敵な動画です。

Larry Coryell - Oleo


こちらはラリー・コリエルのSpaces Revisitedというアルバムの中の1曲、
ご存じソニー・ロリンズ作のジャズ定番「Oleoオレオ」。
ギターとのユニゾンのテーマから一気に快速ウォーキングベースへ!
ただ者ではない4ビートのノリのよさです。
もっとも、リチャード・ボナはいきなりウォーキングベースをやっているわけではなく、
若い頃にはあらゆるジャズを聴きまくったといいますから、
それなりにかなり勉強しているのだと思います。

*ラリー・コリエルのアルバム
5曲目のBlues For Django And Stephaneと7曲目のOleoがウォーキングベースです。
Spaces RevisitedSpaces Revisited
Larry Coryell

Shanachie 1997-05-13
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*渡辺貞夫氏のアルバムでも4ビートを披露
7曲目の LIFE IS ALL LIKE THATと9曲目のSEE WHAT HAPPENで
リチャード・ボナのウォーキングベースが聴けます。
One for You-Sadao & Bona LiveOne for You-Sadao & Bona Live
Sadao Watanabe

Koch Records 1995-10-01
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