レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

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左手が手根菅症候群になり、つづいて左手の中指が腱鞘炎になってしまったということを、
このブログで何度か記したことがあります。
そのうち治るだろうとタカをくくっていたのですが、治るどころか、
こんどは左手の親指まで腱鞘炎に!
骨折しているのではないかと思うほど痛くて、キーボードを打つのもしんどい状態、ベースを弾くどころではない今日この頃です。
ジャズの方は、もっぱら聴くばかりなのですが、
最近YouTubeで見て、数十年前の青春時代を懐かしく思い出したものがあります。

Autumn Leaves - Bass Transcription sam jones (somethin' else cannonball adderley)


ご存じキャノンボール・アダレイのSomethin' Elseより超有名な「枯葉」です。
ベースは大好きなサム・ジョーンズ。
なぜ懐かしいかというと、ジャズベースで初めてスタンダード曲に挑戦したのが「枯葉」で、
このサム・ジョーンズのベースラインを必死に耳コピし、覚えて使ったからなのです。
あれから40年あまり、今じゃ、左手もすっかりイカれてしまい、ベースも弾けなくなってしまうとは…

Somethin' ElseSomethin' Else
Cannonball Adderley Sam Jones Hank Jones Art Blakey Miles Davis

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YouTubeで見つけたジョージ・ムラーツのベースのコピー譜です。
曲はジャズのスタンダード・ナンバー「Yesterdays(昨日たち)」
(ビートルズの「Yesterday」よりもずっと古く1933年に作られた曲です)。
スタン・ゲッツがリーダーで絶好調のVOYAGEというアルバムの中の1曲で、
ジョージ・ムラーツのベースとスタン・ゲッツのサックスの絡みの絶妙さに聞き惚れてしまいます。

George Mraz: Yesterdays



ベーシストは時に出しゃばりすぎたり、時に引っこみすぎたり、
プロでもなかなかバランスのとれた演奏ができる人は少ないもの。
ジョージ・ムラーツというジャズベーシストはこのバランス感覚が特にすぐれていて、
スゴ技を持っていながら、大げさにひけらかすことなく、
いつも共演者と呼吸を合わせ、間合いをはかりながら、
ここぞという時にはピシッと正確に技を決めてみせます。
まさに当ブログ管理人の考える理想のジャスベーシスト像です。


*ジョージ・ムラーツのYesterdaysの演奏が入っているアルバム
VOYAGEVOYAGE
STAN GETZ

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1937年生まれのロン・カーターが、
マイルス・デイビスのグルーブに参加したのは1963年のこと。
若きジャズベーシストとして60年代のマイルスの第2黄金期を支えたわけですが、
4ビート・ジャズのウォーキングベースを愛する当ブログ管理人の愛聴盤は、
なんといっても20代半ばのロン・カーターの躍動感あふれるウォーキング・ベースが聴ける
Four & MoreMy Funny ValentineMiles in Berlinといったライブ盤です。

Ron Carter - Autumn Leaves ( Bass Transcription )


この「枯葉」のロン・カーターのベースのコピー譜は、
ウェイン・ショーターが初参加して〝黄金のクインテット〟となったMiles In Berlinの中の1曲。
コピー譜のコード進行を追っていくと、その自由な変化に驚きます。
「枯葉」のようなありきたりのスタンダード曲をこんなに自在に料理してしまうとは
さすが天才ジャズ集団だけあります。
サックスのアドリブからピアノのアドリブに移る時に、
ロン・カーターはE♭の音をオクターブで延々と16小節近くにわたって弾き続けたりしますが、
そんな大胆なことをしても許されるのがジャズベースなのですね。

*若き日のロン・カーターのウォーキングベースが堪能できるマイルス・デイビスのライブ盤
Miles in BerlinMiles in Berlin
Miles Davis

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Four & MoreFour & More
Miles Davis

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My Funny ValentineMy Funny Valentine
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憧れのロン・カーターのベースプレイも読む。

前回のレイ・ブラウンの演奏付きベースライン・コピー譜に続き、
YouTubeの演奏付きコピー譜です。
今回はオスカー・ぺティフォードの「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー(柳よ泣いておくれ)」のソロ演奏。
無料でコピー譜が手に入るJAZZ CAPACITOR(ジャズ蓄電器)の
TRANSCRIPTIONSのコーナーにpdfファイルがあります。

Oscar Pettiford: Willow Weep For Me


オスカー・ぺティフォードのソロベースの演奏といえば、
アナザー・ワンに入っている「スターダスト」が有名ですが、
この「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー(柳よ泣いておくれ)」の演奏も天下一品、
美しくメロディアスでリリカルでいうことなし。
正直言って、ポール・チェンバース以前のジャズベーシストの演奏は
あまり熱心に聞くことがないのですが、
もっと聞いてみようという気にさせてくれます。
なお、この「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー(柳よ泣いておくれ)」の演奏は
バド・パウエルのThe Essen Jazz Festival...に収録されています。

The Essen Jazz Festival...The Essen Jazz Festival...
Bud Powell

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こちらは「スターダスト」の名演が聞けるCD
アナザー・ワンアナザー・ワン
オスカー・ペティフォード

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ジャズベースの貴重で珍しいアドリブソロ集で紹介したことがある
The Bass Tradition: Past Present Futureに、
「スターダスト」のソロベースのコピー譜も入っています。

The Bass Tradition: Past Present FutureThe Bass Tradition: Past Present Future
Todd Coolman

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YouTubeで見つけたレイ・ブラウンのウォーキングベースラインのコピー譜です。
演奏付きでジャズベースの巨匠のコピー譜がいつでもすぐ見られるなんて、
ほんとうにいい時代になったものです。
レコードやテープを聴きながら
音の小さいベースラインを必死にコピーするしかなかった昔をついつい思い出し、
あの苦労は何だったんだと思ってしまいます。

Ray Brown: Our Love Is Here To Stay


Ella & Louis Again というアルバムから
Our Love Is Here To Stay(わが恋はここに)です。
レイ・ブラウンの3連符を駆使した独特の間(ま)がコピー譜とともによくわかります。
余談ですが、Our Love Is Here To Stayの日本語タイトルは
「わが恋はここに」という訳が定着しているようですが、
アイラ・ガーシュウィンが弟のジョージ・ガーシュウィンの死を悼んで作詞した曲なので、
「恋」よりも「愛」がふさわしいような気がします。


Ella & Louis Again (Dig)Ella & Louis Again (Dig)
Ella Fitzgerald

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なお、ジャズベーシストのデイブ・フィンクが運営するJAZZ CAPACITOR(ジャズ蓄電器)という
サイトのTRANSCRIPTIONS(コピー譜)のコーナーに、
レイ・ブラウンのこのOur Love Is Here To Stayのコピー譜をはじめ、
ロン・カーター、ポール・チェンバース、スコット・ラファロ、エディ・ゴメス、
ジョージ・ムラーツ、チャーリー・ミンガス他といった
錚々たるジャズベーシストたちのコピー譜が置いてあります。

JAZZ CAPACITORはジャズベーシストのためのサイトなのですが、
他にもギター、サックス、トランペット、ピアノのコピー譜も少しあり、
不完全ながらバンドスコアまで置いてあるので、
興味のある人はぜひ一度訪れてみることをお勧めします。