レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

2011/09 | 123456789101112131415161718192021222324252627282930

ジャズ初心者の頃にまず練習したスタンダード曲は「枯葉」、
続いて「朝日のようにさわやかに Softly、As In A Morning Sunrise」なども
よく演奏したものでした。

繰り返しの多いシンプルなコード進行と
転換がはっきりわかる印象的なサビが、
ジャズ入門の頃の練習に好適な理由でしょう。

今回はニールス・ペデルセンの「朝日のようにさわやかに」の
ウォーキングベースラインをコピーしてみました。

元ネタはビレリ・ラグレーンの「Standards」に入っている演奏です。
ビレリ・ラグレーンは、「ジャンゴ・ラインハルトの再来」と謳われた
フランス人天才ジャズギタリスト。
このアルバムはギター・トリオによる演奏集ですが、
「朝日のようにさわやかに」をさわやかどころか
激しくすさまじいばかりのアップテンポで演奏しています。
ウッドベースにはきついテンポですが、
さすがニールス・ペデルセン、難なくこなしています。


StandardsStandards
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■ギターがアドリブに入って1コーラス目のベースライン
softly01
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自分で演奏してみたウォーキングベースライン

■「朝日のようにさわやかに」と同様のコード進行の1例
ohisama01
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ウォーキング・ベースのパターンを覚えてハメ込む①と、
B♭7のウォーキングベースラインのパターン(4弦ルート)で、
開放弦を使うパターンと使わないパターンを使って
ジャズのウォーキングベースの練習をしました。

ついでなので、あと2つ、ハイポジションのベースパターンをやっておきます。
(教則本というのは、面倒くさいのか、紙面が足りないのか、
あまりハイポジションを扱うことがないので、あえてしつこくやります)

今回はこれまでより1オクターブ上、2弦ルートのジャズベース・パターンです。
演奏が進行するにつれ、高い音のベースラインも使いこなしたいですからね。
ここまで身につければ、かなりカッコいいウォーキングラインも作れるでしょう。

パターンは前回までと同じです。

B♭7の8つのベースラインのパターン[2弦ルート]
2弦8フレットのB♭を基点にしたポジションです。

①1→3→5→3
B♭7h2①
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②1→6→5→3
B♭7h2②
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③1→2→#2(♭3)→3
*このベースパターンの大事なポジショニングの1つを書き忘れていたので、
追加のうえファイルを新しくしました(2011/10/24)。
B♭7h2③change
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④1→3→4→#4
B♭7h2④
(クリックで拡大)


⑤1→2→3→5
B♭7h2⑤
(クリックで拡大)


⑥1→3→6→5
B♭7h2⑥
(クリックで拡大)


⑦1→♭7→6→5
B♭7h2⑦
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⑧1→♭7→5→♭5
B♭7h2⑧
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*参考文献は「ウォーキングジャズラインforベース」というこの教則本。
著者によると、このメソッドで学んでプロ入りした生徒が何人かいるそうです。
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B♭7のウォーキングベースラインのパターン(3弦ルート)に続く。

ウォーキング・ベースのパターンを覚えてハメ込む①で、
「ウォーキング・ジャズ・ラインforベース」(エー・ティー・エヌ)に載っている、
ベースラインのパターンを紹介しました。

合計8パターン(オクターブ上のルートも使えば16パターン)の
ベースラインがありました。

ウォーキング・ベースのパターンを覚えてハメ込む①では、
キーをB♭にしましたが、せっかくすばらしい練習法なので、
転調してどんなキーでもベースラインのパターンを使いこなせるようにしたいと思います。

しかし、他のキーに移る前にやっておきたいことがあります。
前回はB♭7のウォーキングベースの開放弦を使ったポジションしかやっていないので、
今回はまずB♭7の4弦ルートのハイポジションのパターンをやってみます。
(エレキベースでは、この形を覚えておくと、
指板上の手をずらすだけで簡単に転調できるので便利です)


B♭7の8つのベースラインのパターン[4弦ルート]
(オクターブ上のルートも含めると16パターン)
4弦6フレットのB♭を基点にしたポジションです。

①1(8)→3→5→3
B♭7h4①
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②1→6→5→3
B♭7h4②
(クリックで拡大)


③1→2→#2(♭3)→3
*このベースパターンの大事なポジショニングの1つを書き忘れていたので、
追加のうえファイルを新しくしました(2011/10/24)。
B♭7h4③change
(クリックで拡大)


④1→3→4→#4
B♭7h4④
(クリックで拡大)


⑤1→2→3→5
B♭7h4⑤
(クリックで拡大)


⑥1→3→6→5
B♭7h4⑥
(クリックで拡大)


⑦1→♭7→6→5
B♭7h4⑦
(クリックで拡大)
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。


⑧1→♭7→5→♭5
B♭7h4⑧
(クリックで拡大)
*楽譜ソフトの仕様で、譜面ではA♭がG#と表記されてしまっています。
G#=A♭です。


*元ネタはこのウォーキングベース用教則本です。
上記の8つのパターンの他にも、
さまざまなウォーキングベースのパターンが載っていて
大変役に立つピカ1の教則本です。
(タブ譜付でないのが今時でなく残念ですが)
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B♭7のウォーキングベースラインのパターン(2弦ルート)
B♭7のウォーキングベースラインのパターン(3弦ルート)に続く。

「Scott LaFaro」(Palombi Music)という教則本は、
ニューヨーク在のプロベーシストで、
秋吉敏子氏などとも共演経験のあるフィル・パロンビが、
なんとスコット・ラファロのベースソロばかり
15曲もコピーして出版した労作です。


スコット・ラファロ譜面


15曲の内訳は、ビル・エバンス・トリオの2枚のライブアルバム、
「ワルツ・フォー・デビイ」と
「サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」から選んだものです。

つまり、すべて1961年6月25日、
ビル・エバンス・トリオのヴィレッジ・ヴァンガードにおける
歴史的な演奏からの曲ということになります。

ただ、このアドリブ集には、目次にもそれぞれの曲の楽譜のところにも、
タイトルがまったく書いてなくて、にわかにはどの曲なのかわかりません。
著作権の問題をクリアするためなのでしょうが、
以下のようにSolo#1~Solo#15としか記述されていないのです。

スコット・ラファロ・アドリブ集

そこで1曲1曲譜面を見ながら聴いてチェックしてみました。
From Sunday at the Village Vanguard
Solo#1 Gloria's Step (Take 2) グロリアズ・ステップ
Solo#2 Gloria's Step(Take 3)
Solo#3 My Man's Gone Now マイ・マンズ・ゴーン・ナウ
Solo#4 Solar ソーラー
Solo#5 Alice in Wonderland(Take 2)不思議の国のアリス
Solo#6 Alice in Wonderland(Take 1)
Solo#7 All of You(Take 2)オール・オブ・ユー
Solo#8 All of You(Take 3)

From Waltz for Debby
Solo#9  Waltz for Debby (Take 1) ワルツ・フォー・デビイ
Solo#10 Waltz for Debby (Take 2)
Solo#11 Detour Ahead (Take 1) デトゥアー・アヘッド
Solo#12 Detour Ahead (Take 2)
Solo#13 My Romance (Take 2) マイ・ロマンス
Solo#14 My Romance (Take 1)
Solo#15 Milestones マイルストーンズ


Sunday at the Village VanguardSunday at the Village Vanguard
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Waltz for DebbyWaltz for Debby
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スコット・ラファロのベースプレイは、
ウォーキング・ベースにしてもアドリブソロにしても
ビパップの世界から何歩も先をゆく自由で斬新なものでした。
そのため、今聴いても古びておらずモダンです。

この神がかり的なベースプレイを繰り広げてから、
わずか十日あまりのちの1961年7月6日、
自動車事故によって
わずか25歳で人生の幕を閉じてしまったのが悔やまれます。

神技といっていいプレイを譜面にしたこのアドリブ集は、
本当にありがたい宝物で、
アマチュア・ジャズベーシストとしては、
持っているだけで幸せになれる楽譜集です。

ただ、残念なことに、このアドリブ集は日本のAmazonでは扱っていません。
自分は何年か前にアメリカのAmazonで購入しました。
今チェックしたところ、もう絶版なのか、
2011年9月11日現在192ドルあまりという高値がついています。
自分が買ったときは21ドルでしたが……

なぜかAmazonというところは、日米を問わず、
絶版本に目がくらむような値段がつくところですね。

もっとも、BassBooks.com にはまだ在庫があるのか、
ここに載っていて、$19.95(19ドル95セント)と表示されているうえ、
Gloria's Step (Take 2)の途中1ページ分のサンプルも手に入ります。


Scott Lafaro (15 Solo Transcriptions from the Bill Evans Trio Recordings Sunday at the Village Vanguard and Waltz for Debby Transcribed by Phil Palombi)Scott Lafaro (15 Solo Transcriptions from the Bill Evans Trio Recordings Sunday at the Village Vanguard and Waltz for Debby Transcribed by Phil Palombi)
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「コードネームで弾くベースの初歩」(根市タカオ著、kmp)は、
ジャズベースの入門者向けの初歩的なウォーキングベースラインが
たくさん載っている教則本です。

取り上げられているのは、3つのキーのブルース(C、F、B♭)、
ジャズスタンダード、ボサノバ、ハワイアンの名曲で、
オーソドックスで基本的なベースラインの実例が載せてあります。
ハワイアンの名曲のベースラインも
ジャズスタンダード風に4ベースです。

曲目
BLUES IN C
BLUES IN F
BLUES IN Bb
ALL OF ME
ALOHA OE
AUTUMN LEAVES
BEYOND THE REEF
SATIN DOLL
YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
THE GIRL FROM IPANEMA
DAYS OF WINE AND ROSES
ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE


枯葉ベースライン

ウォーキングベースの作り方や奏法はほとんど載っておらず、
理屈ぬきに「習うより慣れろ」というスタイルです。
タブ譜ではなく、目で見てそのままわかるダイアグラム(図解)付きなので、
ウォーキングベースを直感的に弾くことができます。


ベーシストにとって意外に役立つのが
巻末に載っている「主要コード分解表」。

主要コード分解表

ウォーキングベースの基本的な役割は、
コードを分解して1音1音刻んで、
コードトーンを表現することです。
つまり、最低限コードの構成音を知っておかなくてはなりません。

そこで登場するのが、この教則本の「主要コード分解表」。
全12キーのコートトーンが載っているので、
難しいキーのコードの構成音もすぐにチェックできるのです。


著者の根市タカオ氏は、
その昔「大橋巨泉とザ・サラブレッズ」の
ベーシストを務めていた大ベテランで、
日本テレビの「11PM」などでも演奏していました。

実は根市タカオ氏が40年ほど前に出した
「ポピュラーベース入門」(全音楽譜出版)という
ウッドベースの教則本を所有しています。
その中にも同じような「コード分解表」が載っているのですが、
現代版のほうがメジャー系コードとマイナー系コードに
きっちり分けられていて、見やすくなっています。


ポピュラーベース入門

コード分解表


ベースラインが見えてくる! コードネームで弾くベースの初歩 エレキベースにも対応!ベースラインが見えてくる! コードネームで弾くベースの初歩 エレキベースにも対応!
根市 タカオ

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