レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

2011/12 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

「ジャズベースラインの研究」(藤井貞泰編、リットーミュージック)1~3が出版されたのは
かれこれもう30年近く前のことでしょうか?
現在自分の手もとにある「ジャズベースラインの研究3ポール・チェンバース」には
刊行年月日が書いていないので(昔の教則本はなぜかそういうのが多い)、
正確な刊行年はわかりません。

ジャズベースラインの研究3ポール・チェンバース

自分は当時もうジャズベースをやめてしまっていたので、
「ザンネン、現役のときに出てたらよかったのに!」と悔しい思いをしながら
楽器屋で3冊立ち読みした記憶があります。

二度とジャズベースを演奏することはないと思っていましたが、
記念に1冊だけ「ジャズベースラインの研究3ポール・チェンバース」を買ったのです。
この中に収録されている「朝日の如くさわやかに」や
「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」を
ベースラインもアドリブソロも一生懸命耳コピしようとしたことがあって、
懐かしさもあってちょっと見てみたかったのです。

「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」
ユードビーソーナイス


「ジャズベースラインの研究3ポール・チェンバース」の中身はといえば、
目次を見ればおわかりのとおり、
ポール・チェンバースの名演奏のベースラインとソロのコピーがずらりと並んでいます。
どの曲も最初から最後まで1曲分の完全コピーです。
「ブルース・イン・B♭」「ブルース・イン・C」「ブルース・イン・F」とあるのは、
それぞれ「ケリー・ブルー」「Cジャムブルース」「クール・ストラッティン」。

ジャズベースラインの研究目次
いま考えてみると全3冊買っておけばよかったと後悔しています。
ポール・チェンバースの他には、
「ジャズベースラインの研究1レイ・ブラウン」
「ジャズベースラインの研究2ロン・カーター」。
なにしろジャズベースの3大巨匠のコピー集です。
ジャズベースを勉強するのに最強の教科書といえるでしょう。

手もとの「ジャズベースラインの研究3」にはさまっていたチラシ
ジャズベースラインの研究チラシ
*ロン・カーターの曲の紹介が「アローン・アゲイン」となっています。
自分はジム・ホールとのデュオの「アローン・トゥゲザー」だと思い込んでいましたが、
正確な情報をお持ちの方がいたら教えてください。

音楽出版社はジャズベースの入門書をたくさん出すのもいいですが、
たまにはこういう本格的な教則本も出して
コアなファンをうならせてもらいたいものです。
PDFでもどんな形でもいいですから、復刊を願うばかりです。

「Cジャムブルース」
Cジャム


*現在市販本で手に入るポール・チェンバースのコピー譜は、
ポール・チェンバースのウォーキングベースから学ぶなら①
ポール・チェンバースのウォーキングベースから学ぶなら②を参考にしてください。

『はじめてのジャズ・ベース』(池田達也著・リットーミュージック)は、
きわめてオーソドックスなタイトルで、
ごくごく普通の4ビートのジャズ・ベースの教則本のように思えます。

ところが、どっこい、中身はなんともユニークというか、
強引というか、なかなか変わっています。
(基本的には4ビートのウォーキングベースラインの勉強なのですが)

1曲目はごく普通に初歩的なFのブルースのウォーキングラインの勉強。
しかし、2曲目を付属のCDで聴いたらビックリ。
これが完全にブルースロックの3連スローブルースのノリ、
最後はシャッフルでまとめられ、全然ジャズベースではないのです。
昔ロックバンドに参加したときに、
ジミ・ヘンドリックスの「レッド・ハウス」を演奏したことがありますが、
あんな感じのスローブルースなのです。
それはそれでカッコいいし、好きなのですが、
ジャズベースの教本に入れてはいけないでしょう! という感想を覚えました。
本のこのコーナーには〝ジャジーなベース・ラインを作る〟と書いてありますが、
全然ジャジーには聴こえません!

Fブルースロック


本編に入ってからの初級編中級編の曲は、
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」や「枯葉」、「オレオ」
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「ワルツ・フォー・デビー」など、
4ビートのウォーキングベースやバラードやワルツの
オーソドックスなスタンダード・ジャズの勉強なのでひと安心。

マイ・ファニー・ヴァレンタイン


しかし、『はじめてのジャズ・ベース』のもう1つの面白いところは、
後半の上級編が突然16ビートの練習になってしまうこと。
「ソー・ホワット」のクラブジャズ版に「カンタロープ・アイランド」「スペイン」「チキン」。
中級編までで4ビートのベースラインの基本を抑えたので、
最後の上級編でウォーキングベースの難しいテクニックを加えた練習にでもなるかと思いきや、
唐突にリズムを変えてしまうという不思議な構成なのです。

チキン

もっとも、この模範演奏がなかなかカッコいいので、
自分もちょっとマネしたくなってしまいました……
16ビートのフュージョン系のジャズに興味がある人にもおすすめの教則本です。
本来は別の本に入るべき内容だとは思いますが……
ベースを除いたカラオケCDも付いています。

ベース・マガジン はじめてのジャズ・ベース カラオケCDでジャズ・セッションを体感!(CD2枚付き)ベース・マガジン はじめてのジャズ・ベース カラオケCDでジャズ・セッションを体感!(CD2枚付き)
池田 達也

リットーミュージック 2009-01-30
売り上げランキング : 170901

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

■収録曲
イントロダクション
・Fブルース(1)
・Fブルース(2)
初級編
・ナウズ・ザ・タイム
・フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
・フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(ボサノヴァ)
・枯葉
中級編
・オレオ
・オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
・マイ・ファニー・ヴァレンタイン<ウッドベース>
・ワルツ・フォー・デビー
上級編
・ミスターP.C.
・ソー・ホワット(4ビート)<ウッドベース>
・ソー・ホワット(クラブジャズ版)
・カンタロープ・アイランド
・スペイン
・チキン<ウッドベース>
*<ウッドベース>と記してある曲以外はエレキベースによる演奏です。