レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

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レッド・ミッチェルといえば、出しゃばらないベーシストらしいベーシスト。
サポートに徹した堅実なプレーで1950年代からひっぱりだこ、参加アルバムはなんと1000を越えるという白人屈指のジャズベーシストです。
わが家にあるCDをざっとチェックしただけでも、ハンプトン・ホーズは言うに及ばず、
ビリー・ホリディ、チェット・ベーカー、ジュリー・ロンドン、ジャッキー・アンド・ロイ、アンドレ・プレヴィン、ジェリー・マンガン、ジム・ホール、バーニー・ケッセル、ジョー・パス……と、
おびただしい数のアルバムに名を連ねていることがわかります。
ただ、そんなふうに大活躍したわりに、どちらかというと、渋くて地味な存在で、
ふだんあまり思い出すことのないベーシストといえるでしょう。

Clark Terry & Red Mitchell - Take The "A" Train


上の動画は1987年頃、レッド・ミッチェルがジャズクラブでクラーク・テリーと共演したもの。
こんなふうにベースが弾けたらいいなと思う、リラックスした素敵なプレーです。
ところで、レッド・ミッチェルは1960年代にベースを5度チューニングに変えるという革命的なことをしています。
ベースの弦は低いほうから普通E‐A‐D‐Gと4度間隔で並んでいるのですが、これをC‐G‐D‐Aと5度間隔で並べたのです。
それによって音域を広げ、サウンドも良くしようという試みでしょうが、
当ブログ管理人はやったことがないので、どんな感じか皆目わかりません。

'It's Allright With Me' by Lee Konitz & Red Mitchell


こちらは40年ほど前、当ブログ管理人が学生時代に発表されたリー・コニッツとのデュオ・アルバムの中の1曲。
レッド・ミッチェルが弾く軽やかでシャレたメロディラインを何度聴いたことでしょうか。
レッド・ミッチェルはベースの他、ピアノも弾けば、歌もうたってしまうという多才な人。
派手さはありませんが、好きなジャズ・ベーシストです。


★レッド・ミッチェルの参加アルバム
◎ご存じハンプトン・ホーズの名盤中の名盤
Trio 1Trio 1
Hampton Hawes

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*9曲目の「These Foolish Things」では、レッド・ミッチェルがメロディをとって、そのままアドリブ・ソロに入りますが、
ジャズベースのコピー集The Bass Tradition: Past Present Futureにメロディとアドリブ・ソロのコピー譜が載っています。


◎同じくハンプトン・ホーズの傑作
オールナイト・セッション Vol.2オールナイト・セッション Vol.2
エルドリッジ・ブルーズ・フリーマン(ds) ジム・ホール(g) ハンプトン・ホーズ(p) レッド・ミッチェル(b)

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*上記The Bass Tradition: Past Present Futureに、5曲目の「Will You Still Be Mine?」と6曲目の「April In Paris」のソロのコピー譜、
同じくジャズベースのコピー集Classic Jazz Masters: Bass Standardsに、1曲目の「I'll Remember April」のベースラインのコピー譜が載っています。


◎個人的に懐かしくて愛聴盤のリー・コニッツとのデュオ
アイ・コンセントレイト・オン・ユーアイ・コンセントレイト・オン・ユー
リー・コニッツ&レッド・ミッチェル

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◎ジョー・パスとのデュオ
Live in StockholmLive in Stockholm
Joe Pass Red Mitchell

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チャールズ・ミンガスというと、演奏を聴かずにペチャクチャしゃべっている客を恫喝したり、「お客様は神様です」の精神とは正反対。
バンドのメンバーに腹を立てて歯をへし折ったり、メディアに向かって「おれをチャーリーと呼ぶな」と吠え立てたり。
激しい気性の持ち主で、怒れるジャズマンとして通っています。
しかし、ミンガスがレスター・ヤングを追悼して作曲した『グッドバイ・ポークパイ・ハット』などを聴くと、
そんな外面の荒々しさとはまったく違う、内面の繊細さが感じ取れ、
ここにこそミンガスの本質があるのではないかと思わせます。
ジャンゴ・ラインハルトに捧げられた『ジャンゴ』、クリフォード・ブラウンを追慕した『アイ・リメンバー・クリフォード』と並ぶ、ジャズの3大追悼曲といっていいでしょう。

次のライブの映像は、ジャズベースの巨人チャールズ・ミンガスが56歳で亡くなる4年前、
モントルー・ジャズ・フェスティバルに初出演した際の演奏。

Charles Mingus - Goodbye Pork Pie Hat (Live At Montreux 1975)


『グッドバイ・ポークパイ・ハット』の「ポークパイ・ハット porkpie hat」は、
レスター・ヤングが愛用していた帽子で、頭部が平らでイギリス料理のポークパイ(豚肉入りのパイ)に似ていることから名づけられた帽子です。
タイトルを解釈すれば「さよなら、レスター」という意味になりますね。

*ポークパイ・ハットをかぶったレスター・ヤング
Live at BirdlandLive at Birdland
Lester Young

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ジョニ・ミッチェルが『グッドバイ・ポークパイ・ハット』に歌詞をつけたこともよく知られています。
最近何かと話題のギリシャの言葉が字幕に使われている次の動画は、ジョニ・ミッチェルのライブ演奏ですが、
愛用のポークパイ・ハットをかぶったレスター・ヤングの画像が見れます。
サックスがマイケル・ブレッカー、ギターはパット・メセニー、ベースはジャコ・パストリアスという豪華メンバー。
ジョニ・ミッチェルは「チャーリー=Charlie」(チャーリーはチャールズ=Charlesの愛称)と歌っているので(歌の出だしから、When Charlie speaks of Lester=チャーリーがレスターのことを話す時、という具合)、
チャールズ・ミンガスが「おれをチャーリーと呼ぶな」と言ったのは、気に入らないやつに向かってなのでしょうね。
なお、この言葉は本当はもっと長くて、"Don't call me Charlie; that's not a man's name, that's a name for a horse".(おれをチャーリーと呼ぶな。そんなのは人間の名前じゃない。馬の名前だ)と言ったそうです。

Joni Mitchell Goodbye Pork Pie Hat (live) Greek subtitles



『グッドバイ・ポークパイ・ハット』はジェフ・べックがカバーしていることでも有名です。
次のライブ演奏では、女性ベーシストのタル・ウィルケンフェルドがベースを務めています。

Jeff Beck- Goodbye Pork Pie (Hat Brush With The Blues) (Live performance) HD



*『グッドバイ・ポークパイ・ハット』が聴けるアルバム
Mingus Ah UmMingus Ah Um
Charles Mingus

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ミンガスミンガス
ジョニ・ミッチェル

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ワイアードワイアード
ジェフ・ベック

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クリント・イーストウッドといえば、無類のジャズ好きで知られています。
初監督作品でストーカーもののはしりでもある「恐怖のメロディ」の原題はPlay Misty for Me、
エロール・ガーナー作曲でジャズのスタンダード・ナンバーとしてお馴染みの「ミスティ」をテーマ曲にしていますし
(この曲を映画に使わせてもらうめに当時エロール・ガーナーに2万5千ドル払ったとか)、
チャーリー・パーカーの伝記映画「バード」も製作監督。
有名ジャズメンがクリント・イーストウッドに捧げたコンサートも催されたくらいで、
このコンサートの模様は「イーストウッド ・アフター・アワーズ」というDVDで観られますが、
ラストではなんとクリント・イーストウッド自らピアノを弾いています。

After Hours / C.E. Blues by Clint Eastwood [audio]


このコンサートには、実はクリント・イーストウッドの息子さんのイケメン・ジャズベーシスト、カイル・イーストウッドも出演、
長身のスーツ姿でさっそうとウッドベースを弾いています。
もう何年も前のことですが、カイル・イーストウッドがFMのJ-WAVEでDJ番組を持っていて、
当ブログ管理人はそれでこのベーシストの存在を知ったのでした。
お父さんの監督作品「硫黄島からの手紙」「インビクタス / 負けざる者たち」の音楽も担当しています。
エレキベースもウッドベースも達者にこなす両刀使いのベーシストですが、
次の動画では、ウッドベースで4ビートジャズを演奏。

Kyle Eastwood - Big Noise Winnetka


お父さんのクリント・イーストウッドの話では、
カイル・イーストウッドは初めはジャズに興味がなくてロックを聞いていたそうですが、
ロサンジェルスのジャズクラブに連れて行ってビッグバンドを聞かせたところ、
一発で気に入り、そのバンドのベーシストに基礎からみっちり教わったということです。
そういえば、日本でも、有名人の息子さんがベーシストだったりしますね。
オカモトズのハマ・オカモトさんが、浜田雅功氏の息子さんだったりとか……


*カイル・イーストウッドのアルバム
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*カイル・イーストウッドも演奏している音楽DVD
イーストウッド ・アフター・アワーズ [DVD]イーストウッド ・アフター・アワーズ [DVD]

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何年か前、セシルマクビーというファッションブランドがあるとテレビで知って、
「えっ、あのジャズ・ベーシストのセシル・マクビーが作ったブランドなの?」
とびっくり仰天したことがあります。
家の者にきいてみると、「セシルマクビーは有名なブランドで誰でも知ってる」との答え。
「じゃあ、セシル・マクビーというジャズ・ベーシストは知っている?」と質問すると、
「聞いたこともない」。
自分の常識と世間の常識のズレを感じた一瞬でもありました。

調べてみると、セシルマクビーはジャズ・ベーシストとはまったく無関係。
それどころか、ベーシストのセシル・マクビーは商標権に関して訴えを起こしたことがあるとか。
もっとも、裁判所は「『セシルマクビー』という名称はジャズの世界では有名かもしれないがそれを超えて有名とは言えない」と訴えを棄却したそうな。
平たくいえば、ジャズ・ミュージシャンなんてマイナーな存在なんだから、名前を勝手に使われようが文句を言うな、ということで、
ジャズとジャズミュージシャンに対して大変失礼な冒涜的判断といえなくもありません。
チャーリー・ミンガスだったら怒りまくることでしょう!

YOSUKE YAMASHITA 山下洋輔 TRIO: C.P.Blues; LIVE 1988


当ブログ管理人がセシル・マクビーのベースプレイを初めて聴いたのは
チャールス・ロイドのフォレスト・フラワー
若き日のキース・ジャレット、ジャック・ディジョネットが参加していることで注目されがちなアルバムですが、
ベースのセシル・マクビーもなかなかどうして天才的に暴れまくっているのです。
上の動画は山下洋輔トリオの一員としての演奏。
前半はオーソドックスなジャズ、ベースソロが終わったあとの後半はフリージャズになって
山下節炸裂です。

*セシル・マクビーが参加しているアルバム
フォレスト・フラワーフォレスト・フラワー
チャールス・ロイド

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プレイズ・ガーシュウィンプレイズ・ガーシュウィン
山下洋輔

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Cecil McBee Jr. Bass Solo On Stella By Starlight


こちらの動画はセシル・マクビーではなくセシル・マクビー・ジュニアの演奏。
実はセシル・マクビーの息子さんで、プロのベーシストなのです。
いっそのこと、「セシルマクビー・ジュニア」というファッションブランドも作ったらおもしろいと思うのですが、いかがでしょう?

ベーシストというのは、
だいたいはウッドベース・プレイヤーとエレキベース・プレーヤーに
はっきり分かれるもので、
どちらもうまい人はプロでもめったにいません。
スタンリー・クラークはしかし、例外中の例外、両刀使いの天才ベーシストです。
1970年代初めのデビュー時には、
ウッドベースをエレベのように弾きまくるので、みんなびっくり仰天したものです。

Stanley Clarke upright bass solo.


この動画では、ウッドベースをスパニッシュ・ギターのように弾きまくっています。
ジェイク・シマブクロは小さなウクレレをスパニッシュ・ギターのように弾きますが、
スタンリー・クラークは真逆の大きなウッドベースで
同じようなことをやってのけてしまうのですから驚きです。
それにしても大きな手です、普通の人の2倍はあるかも?

リターン・トゥ・フォーエヴァーの初期のアルバムで、
初めてスタンリー・クラークの驚異的な高速プレイを耳にした時、
まだ10代だった当ブログ管理人は、一生かかってもこんなに弾けない、
と早々に敗北宣言を出してしまったことを昨日のことのように覚えています。
F1カーと普通の乗用車の違いを感じたというか。
いやはや、あれから40年以上たっているのですねえ……

Stan Getz Quartet 1972 - Windows


スタンリー・クラークがリターン・トゥ・フォーエヴァーのベーシストとして一躍脚光を浴びた時、
スタン・ゲッツのバンドやアート・ブレーキーのジャズ・メッセンジャースにも
参加していたという話が伝わってきて、
スタン・ゲッツのCaptain Marvelやアート・ブレーキーのチャイルズ・ダンスといったアルバムが
便乗して発売されました。
上の動画は、その当時のスタン・ゲッツのバンドでウッドベースを弾いている
二十歳そこそこの若かりしスタンリー・クラーク。
ピアノはチック・コリア、ドラムはトニー・ウィリアムスという超豪華メンバーです。

Captain MarvelCaptain Marvel
Stan Getz

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I Can't Get Started - Art Blakey And The Jazz Messengers


こちらはアート・ブレーキのアルバムチャイルズ・ダンスから、
バラードの名曲「I Can't Get Started 言い出しかねて」の演奏のみ。
スタンリー・クラークの若々しくイキのいいウッドベースのプレイが聞けます。

チャイルズ・ダンスチャイルズ・ダンス
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

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2000年代になると、うれしいことに、
スタンリー・クラークはウッドベースで
4ビートジャズにもよく取り組んでくんでくれるようになりました。

☆スタンリー・クラークがウッドベースで4ビートジャズに取り組んでいるアルバム
*巨匠マッコイ・タイナーとの共演で、スタンダードの「Will You Still Be Mine?」や「Night Has a Thounsand Eyes」など、素直に心地よく4ビートを演奏しています。同じ曲をエレベとウッドベースで弾くという試みも(I Want to Tell You 'Bout You)。
McCoy Tyner With Stanley Clarke & Al FosterMcCoy Tyner With Stanley Clarke & Al Foster
McCoy Tyner

Telarc 2005-06-23
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*チャーリー・パーカーの麻薬がらみのバラード演奏で重いイメージのある「ラバー・マン」を軽くボサノバ調で演奏してみせたり、意外なおもしろさのあるアルバム。
Jazz Straight UpJazz Straight Up
Stanley Clarke Patrice Rushen Ndugu Leon Chancler

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*ピアノに上原ひろみを迎えたスタンリー・クラークのリーダーアルバム。4ビートのジャズの他、日本の「さくらさくら」やレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「アンダー・ザ・ブリッジ」ではベースでテーマをとっています。
Jazz in the GardenJazz in the Garden
Stanley Clarke

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