レッツ・プレイ・ジャズベース!

ジャズといえばウッドベース、ですが、わけあってエレキベースで挑戦。ベースやるならウォーキングベース、ベースといえば4ビート!

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サム・ジョーンズといえば、
後ノリのずっしりと重たいベースの代表選手。
同じくオスカー・ピーターソンのバックを務めた
レイ・ブラウンやニールス・ペデルセンに比べると、
やや地味な存在ですが、
目立ちたがり屋でないところがかえってベーシストらしくて、
大好きなベーシストの1人です。


これは1969年プラハでのオスカー・ペーターソン・トリオの演奏で、
曲はピーターソンの十八番の一つ、You Look Good To Me。
サム・ジョーンズが汗をかきかき力強くベースを弾いています。

サム・ジョーンズはファンキーなジャズ・スタンダード・ナンバーを
いくつか残している名作曲家でもあります。
たとえば、キャノンボール・アダレイ・クインテット時代に作曲した
「ユニット・セブンUnit 7」や「デルサッサーDel Sasser」。
「ユニット・セブン」はウェス・モンゴメリーの
Smokin at the Half Noteの名演でも有名ですね。
かけ合いがカッコいい「デルサッサー」は、
If You Never Fall In Love With Me(「貴女にふられて」という邦題あり)
というタイトルで歌詞もつけられ、
ボーカリストにもよく歌われます。

カーメン・マクレエの熱唱をお聴きください。


カーメン・マクレエが歌う前に
「すごくキュートなアップテンポの曲よ……でも、『デルサッサー』って何かしら?」
というようなことを言って、大笑いしています。

昔から「デルサッサー」は謎のタイトルとされてきたのです。

最近インターネットで読んだ話を一つ紹介します。
アメリカのジョン・ウィータラというベーシストが語ったエピソードです。

ジョン・ウィータラが1980年代、サンフランシスコのバーのカウンターで
「デルサッサー」を口ずさんでいると、
年上の美女が近づいてきて、「その曲をご存じなの?」ときいたそうです。
ジョン・ウィータラが「『デルサッサー』ですよ」と答えると、
年上の美女は「サムは1960年代に、この近くのジャズ・ワークショップで
よくプレイしていたのよ。彼はわたしの親友だったの。
わたしの名前はアイリーン・デルサッサーよ」と教えてくれたのです。

この美女が真実を語っていたかどうかはわかりませんが、
興味深い話ではあります。

ジョン・ウィータラもサム・ジョーンズを
自分のベース・ヒーローの1人だと言っていますが、
アメリカではサム・ジョーンズのベースライン集が出ているくらいです。

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サム・ジョーンズとニールス・ペデルセンが対決している
ユニークなCDがあるのをご存じでしょうか?
アルバム名はその名もDouble Bass。

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ウサギとカメのようなベースの対決というか、
何から何まで対照的な2人のプレイが聴きものです。
片や軽快で小回りのきく流麗かつクリアなペデルセンのベース。
片や鈍重でカーブを曲がり切れないようなサム・ジョーンズのベース。
蝶のように軽やかに舞うペデルセン。
無骨にどたばたと歩くサム・ジョーンズ。
1回聴いただけでは絶対にペデルセンに軍配があがります。
しかし、何回も、いや何十回も繰り返し聴くうちに、
ウサギのあとを行くカメに声援を送るように、
「負けるな、サム・ジョーンズ!」と応援したくなってくる不思議なアルバムです。
そして、最後にサム・ジョーンズの鈍重なベースのほうが
本物に聴こえてきてしまう人は、
かなり本格的なジャズベース・ファンといえるでしょう。

高倉健さんみたいに不器用だけど、
質実で堅実で誠実なサム・ジョーンズのベース。
その魅力を余すところなく伝えている
日本人プロデュースのアルバムが2枚あります。


ザ・ベーシストザ・ベーシスト
サム・ジョーンズ

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サム・ジョーンズ12ピース・バンド

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なお、「デルサッサーDel Sasser」は
「ジャズベースランニング104 実例集(1)A~F」の利用法とは?で紹介した
ベースライン集にも入っています。

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